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ブログ - 歌人 島 秋人 について

歌人 島 秋人 について

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
仙台禅会 2017/10/27 20:17


今回の仰月庵老師様の法話は「禅と死」と題し三人の例を挙げてお話してくださいました。
その中の一人である歌人 島秋人(昭和42年11月強盗殺人罪で処刑)についての感想を
書かせていただく事にしました。彼は死刑が確定してから処刑されるまでの5年5か月の
間に歌に出会い、歌を詠む事によって徐々に真実の自分に目覚め、
考え方が変化していくという
やり切れなくも感動的な内容のお話でした。
彼が歌を詠むことで出会った世界は心を正しくしなければ正しい歌が読めないという
嘘のない世界でした。

何が嘘なのか何が真実なのか、彼は歌を詠むことで
真実の自分に目覚めていったのではないでしょうか。
というのは、彼は「自分の詠む歌は誰にも負けない、嘘のないものであることに誇りを
持っている。」と言い切っているのです。
彼は真実の自分に目覚めることで、自分の「居場所と誇り」を得ることができ、
生きる喜びを知り、自らの人生を変えていったのではないでしょうか。
その事は残された書簡「僕は死刑囚になったおかげでほんとうに生きることの喜びと人生を
知った」という事からも伝わってきました。

「悔いから反省へ、反省から実際に自己を真実に生かしたい」という、彼の力強い思いに
嘘のない真実の彼を見るのです。
「被害者に詫びて死刑を受くべしと思うに空は青く生きたし」と詠まれていますが、
そこにはいつも『死刑を賜った』と純な心で手を合わす彼の心が思われるのです。
処刑前夜に詠んだ歌の一つに「この澄めるこころ在るとは識らず来て刑死の明日に迫る
夜温(ぬく)し」誰もが選べない生まれる時代、場所、環境そして生い立ちを思うにつけ、
かれの人生も決して人事ではない気がしてきました。
今回も心に残る良いお話を聴かせていただきありがとうございました。 合掌  春草



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